Reco・retoについて

店主挨拶

はじめまして。Reco・reto店主の内田 勉と申します。
私がレコードと出会ったのは、まだ10代の頃。街のレコード店でふと目に留まったジャケットの美しさに心を奪われ、その中から流れてくる音に、さらに深く魅了されたのが始まりでした。音楽そのものはもちろんのこと、ジャケットに込められたアート性やメッセージ性、アーティストや時代背景まで感じ取れることに感動し、"ジャケ買い"が私のライフワークのようになっていきました。

気がつけば50年、集めたレコードは数万枚、飾っておきたいと思うほど美しいジャケットが、部屋の壁を埋め尽くすようになっていました。そのひとつひとつには、自分の思い出や、その時代を生きた人々の記憶が宿っているように感じられます。「この魅力を、もっと多くの人と分かち合いたい」そんな想いから、この"Reco・reto"という空間が生まれました。

ここでは、音楽を"聴く"だけでなく、レコードジャケットを"眺め"、語り合い、飾ることの愉しさを、自由なスタイルで感じていただけます。静かに針を落とし、温かな音が部屋に満ちていく時間。昭和の空気をまとったこの小さな空間で、少しだけ日常から離れて、心に余白を取り戻していただけたら——それが私の何よりの願いです。レコードの魅力を知らない世代の方にも、かつて夢中になった大人の皆さまにも、この場所が、音楽と再会するきっかけとなれば嬉しく思います。

どうぞごゆっくりと、Reco・retoでのひとときをお楽しみください。